イスラーム美術の宝庫であるモスクですが、
地域や建てられた年代によって印象が全く違います。
イスラーム教は偶像崇拝が禁止であることから、キリスト教や仏教のように肖像画や彫刻がモスクに存在しません。
自然界の美に挑みそして調和するように、
抽象的な美意識が発展していきました。
中東地域への旅行をお考えの方必見の中東で行くべきモスクを厳選してみました。
- マスジェデ・ナスィーロル・モルク in イラン
- スルタンアフメト・モスク in トルコ
- ハッサン2世モスク in モロッコ
- ムハンマド・アリ・モスク in エジプト
マスジェデ・ナスィーロル・モルク
(Nasir Al-Mulk Mosque)
1750年から1794年までイランの都市だった「シーラーズ」にあるこのモスクは、
1876年から1888年にかけて建てられました。
敷き詰められた絨毯に写るステンドグラスが見どころ。
シーラーズ付近には、紀元前331年アレクサンドロスの攻撃によって
破壊された宮殿「ペルセポリス」の遺跡があります。
スルタンアフメト・モスク(Sultanahmet Camii)
イスタンブール(トルコ)にある代表的なモスク。
オスマン帝国の第14代スルタン・アフメト1世によって
1609年から1616年の7年の歳月をかけて建造されました。
真っ白い外壁に、トーンの静かなブルーが際立っていることから
「ブルーモスク」とも呼ばれています。
圧巻のモスク内部
ハッサン2世モスク
Hassan II Mosque
カサブランカに位置するこのモスクは、
モロッコでは一番大きい、そして世界で13番目に大きいモスクと言われています。
1993年に建築が完成し、比較的新しく床暖房が完備されています。
ムハンマド・アリ・モスク
Mosque of Mohammed Ali Pasha
By Olaf Tausch – Own work, CC BY 3.0, Link
カイロ(エジプト)に位置し、タハリール広場から車で20分ほどです。
オスマン建築の様式で建てられたこのモスクは、1848年に建築が完成しました。
中庭には動かない時計があります。
By User: Magellan at wikivoyage shared, CC BY-SA 3.0, Link
オスマン帝国の属州エジプトの支配者ムハンマド・アリが「ルクソール神殿」のオベリスク2本のうち1本をフランスの王ルイ・フィリップに送ったお礼にもらったこの時計台です。
このオベリスクは今もコンコルド広場でそびえ立っています。
水タバコの香り、ミントティーの味、人々の歓談。
そして密かに聞こえてくるウム・クルスーム
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