ミクロ単位の境界線ーSara Naim

何気ない香りがきっかけで忘れていた過去の感覚的記憶、感情が蘇ることがあります。

私は、朝露で舞い上がった土と葉っぱの香り、昨夜の焚き火の匂いがミックスされると、祖父が暮らしていたイランの田舎の朝を思い出します。

シリア出身のディアスポラ(ドバイ、イギリスで育ち、現在フランスで暮らしている)として生きるアーティスト、サラ・ナイーム(Sara Naim)はシリアを思い出す香りーおばあちゃん家のジャスミン、土、オリーブ石鹸ーそして自分の皮膚の顕微鏡写真を撮りました。

様々な異なるモノを隔てる境界線は、マクロの世界では存在するのか?

彼女がアーティスト活動を通して常に投げかけている疑問に答えるためです。

 

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Form 4, C-type digital print, plexiglass, wood, 141.8x103cm, 2018

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近づけば近づくほどーミクロの世界ー境界線を見つけ出すことができない。
ならばマクロの世界で境界線を定義するのは不可能なのでは?

 

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Last week of Building Blocks #thethirdline #alserkal

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抽象画のように美しい模様へと変換されたシリアの香りとアレッポのオリーブ石鹸で作られた様々な形の壁(境界線)を通して、サラ・ナイームは境界線の不確実性を問い続けます。