作家の声を届けるインタビュープロジェクト
Art with Distance 1
//シリア出身のオマール・イマーム//

中東地域の現代アートについてエッセーを書いてきたseeMEは、この度ポッドキャストseeME//Podcast//を開設することにしました。

最初のシリーズプロジェクトとしてコロナ禍でアーティストがどのような環境で過ごし、何を感じているのか話を聞くインタビューシリーズプロジェクトArt with Distanceを始めました。

Art with Distanceでは私たちの物理的な距離が広がっている今日において、もともと私たちにとって遠い存在だった中東地域出身のアーティストの声を聞くことで彼らと私たちの距離をグッと縮められたらと思ってます。

第一回目のインタビューに答えたくれたのはシリア出身で現在はアムステルダムを拠点に活動をしているオマール・イマームです。

オマールはレバノンにある難民キャンプで過ごしたのち4年前からオランダ、アムステルダムを拠点に活動しています。彼の代表作品 Live, Love, Refugeeは、レバノンでの難民キャンプで暮らす人々がそれぞれ抱えているストーリーを演劇的にそして少しコミカルに描いているフォトシリーズ作品です。

from Omar Imam website

また2018年に発表した初の彫刻作品では何度も戦争を繰り返してしまい失敗から学ばない生物Noramを作っています。魚の記憶力はとても短いとされています。一つの戦争が終わるとすぐ次の準備を始め失敗を繰り返し過去のことをすぐに忘れてしまう、魚の記憶力をもったNoramが権力を持っている限り難民問題の歯車は止まらないのではないか?

from Omar Imam website

seeME//Podcast//のインタビューでは、コロナの流行を防ぐために所属しているレジデンスのスタジオが使えなくなったことや金銭面の不安などについて話してくれました。しかし彼の本当に話したいことは難民問題の止まらぬ車輪をどう止めるか?でした。

彼の声から伝わってくる力強い意志と憤りをぜひお聞きください。

最後に、オマール・イマームの作品に関心のある方は彼の作品が購入できるウェブサイトのチェックを忘れずに!