作家の声を届けるインタビュープロジェクト
Art with Distance 2
//イエメン出身のアシム・アハメッド//

今回のポッドキャストArt with Distanceでは、2015年から内戦が止まないイエメン出身のアーティスト、アシム・アハメッドに答えてもらいました。

「イエメン」と画像検索してみてください。

内戦で破壊された光景の写真がずらりと並びます。

国連はイエメンの状況を「最大の人道危機」とし一刻も早い内戦終結を呼びかけています。また、イエメンの全人口のおよそ半数の1600万人が飢えに陥る危機にあると訴え世界各国に支援金を求めています。

イエメンはこれまでも過酷な歴史をたどってきました。かつてイエメンは北と南に分かれており、1839年から1967年という長い年月南イエメンはイギリスの植民地でした。1967年に南イエメンがイギリスから独立、1990年に南北のイエメンが合併し現在のイエメン共和国が成立しました。
2011年にはチュニジアのジャスミン革命の影響を受け大規模な反政府デモが勃発。北イエメン時代から30年以上政権を握っていたサーレハ大統領を退陣し大統領選挙の結果ハーディ大統領が当選しました。
しかし、2015年、イスラム教シーア派武装組織のフーシがクーデターを起こし政権が崩壊。サウジアラビア(ハーディ大統領支援)とイラン(フーシ派支援)も加わり内戦が激化、長期化しています。

イエメンはコーヒーの原産地であるエチオピアで採れたコーヒー豆をモカ港から世界に広めた私たちに身近なコーヒーの歴史において重要な役割を担ってきました。遠いようで意外と近い存在のイエメンが現在置かれている状況をアーティスト、アシム・アハメッドの声を通して考えてみませんか?

from Asim Ahmed Instagram

アシムのことはMiddle East Instituteが主催でWebサイト上で開催されたコロナパンデミックをテーマにしたグループ展「Art in Isolation: Creativity in the Time of COVID-19」がきっかけで知りました。彼は現代アートにとどまらず映画やデザインなど幅広い分野で活動をしているイエメンを代表するクリエイターです。

彼が所属しているイエメンのギャラリーArsheefは、イエメン初の現代アートギャラリーです。インタビューではArsheefと共に企画していた展覧会がコロナ流行のためキャンセルなってしまったと話していました。内戦下にも関わらずイエメンの若手アーティストの活動の場を提供しているArsheefの今後もぜひ見守りたいです。

彼は代表作品であるHOMESICKのビデオアートを現在制作中です。
完成次第seeMEでご紹介します。

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